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2020/11/09

GO TOいざ鎌倉

     

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 孫ロスを紛らわすというわけでもないのだが、先週の仙台に続いて今週はGO TO鎌倉。

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 北鎌倉の円覚寺からスタートして明月院、浄智寺と巡りながら、つい先日訪ねた仙台の多くの寺院を思い起こし、何が違うんだろう、ぼんやり思ったが、すぐ気付く。考えるまでもないこと、時代も寺域の環境も違う、江戸時代と鎌倉時代だし、近代都市の街中にあるのと自然保護地区との違いもある。

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          名月院悟りの窓(京都源光庵のと違って窓ガラス入りなのが残念)

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            浄智寺山門
 
 市内の寺域のあちこちを参詣客が三々五々、あるいは群れ、あるいは独往。多かれ少なかれこの雰囲気の中を逍遥する人たちの内部には無意識裡に共有される巡礼の気分が流れているんじゃないか。勝手な思い過ごしだろうか。先日書いたように

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 如来、菩薩、十二神将、仁王などなどすぐ間近に拝することのできるほとけ様は少なかったけれど、御堂仏前に合掌一礼するだけで心持ちは自ずから厳粛になる。
 あまたのお寺を囲繞する古木や樹々、岩、それに山腹のあちこちに残る「やぐら」。

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 鎌倉という狭隘の地ゆえ、需給の必要性から横穴を掘って供養の墳墓としたとされ、石仏や供養塔などが安置されているが、どれも風雨に晒され模糊としているさまが時の移ろいを感じさせ、惹かれる、とこれは山寺参詣でも書いたけれど。

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 建長寺の半僧坊から鎌倉アルプスと呼ばれる峰伝いのハイキングコースへ。

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 かなり急峻な上り階段がつづら折りに続く。
 背負うバックパックの重さがさらに足取りを遅くさせる(平生の通勤時と同じくPCだの色々なものに加えて1泊分の着替えや洗面セットなどを詰め込んだせいでいつもよりずいぶん重く感じる)。
 山寺の上りよりもきついぞ。こりゃまるで荒修行だ、などと言ったらそこら中のお坊さんたちに怒られるかもしれない。失礼な話だ。

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 久々の暖かさを超える上天気、厚手のジャケットは失敗だった。
 所々で額の汗をぬぐっては給水。でも晴れ上がって視界が開けたところでは相模湾も遠望できた。
  
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 路上に這う太い根っこや、擦り減ってデコボコの岩場の薄明りの道をたどり、覚園寺に下り着く。
 
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 本堂の薬師三尊にお参り。受付のお坊さんに「コロナに罹らないようにお祈りしながら作りました」とお守り札を頂いた。

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 他のどのお寺でも同じだが受け付けに消毒ジェルが置いてある。それに密にならぬよう順路を作ったり、出入り口を分けたりと動線に工夫を凝らしているところも多い。覚園寺ではこの時、お参りの人はひとりだけだったけれど。

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 覚園寺では受付から奥は撮影禁止。

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 付近のお蕎麦屋さん「武士」でやや遅いランチ。新そば(十割鴨そば)が旨かった。いっしょに頼んだビール、汗をかいたからだに咽喉からしみこむ快感!

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 しばし歩いて杉本寺へ。
 入口からすぐに続く急な石段を見て妻はギブアップ、先にホテルへ行っているわと別行動。
 修行が足らんぞ、なんのこれしき・・・と威張ってみてもやはり足取りは重くなる。

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 仁王門には運慶作という仁王阿吽の像。東大寺のものと比べるとちょっと手を抜いたのかしら、などと不届きな考えがちょっぴり脳裏をよぎる。

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 杉本寺は鎌倉で最古のお寺。鎌倉幕府が開かれる500年前に行基が開山したとされる。
 本堂のご本尊の杉本十一面観音は秘仏で、運慶作とされるお前立の十一面観音が薄暗い御堂の奥に佇立する。
 お顔の部分は光がかなり届かなくなっているが、眼を凝らしていると次第にかすかに拝することができるようになってくる(ような気がした)。
 
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 これより数百メートルで竹の寺、報国寺に至る。

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 ここにもやぐらがある。

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          もののふの眠るほこらに霜月の風は過ぎゆく葉ずれすらせず

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 ここでもそうだが、若い人たちのお詣り姿が目立つのは気のせいか。小町通りあたりでレンタルしたものなのだろう、着物姿の女子をよく見かけた。印象についてのコメントは差し控える(流行ってるよね)。

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 日はやや陰り竹の林の輝きの期待はかなわず。

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        冬立ちて苔に暖とる佛かな

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 ゴールは鶴岡八幡宮。疲れ果ててたどり着き源氏池のほとりでしばし休息。

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 八幡宮の石段下でこれも密を避けるためなのだろう、参拝客の人数を区切って時間をおいてお参りへと導いていた。
 10年前、強風で倒れた大イチョウは再生が進んでいるようだった。
 
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 25000歩の小さな旅、宿は由比ガ浜のホテル。大浴場があり、サウナに入ったのは何年ぶりだろう。
 直ぐ近くの小さなイタリアンの店で夕食。妻はネットでもってこういうところを漁るのが実にうまい。不思議と鼻が利くのである。お寺、仏像にはとんと興味を示さぬのだが。

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 今日はのんびりとチェックアウト。近くを保育園の園児たちがお散歩。つい先日発ったばかりのかれらを思い出す。
 娘一家は目下シンガポールで隔離生活。孫①が「おじいちゃん、おばあちゃんの家に帰りたい」といって娘が苦労しているらしい。
 何せ車で送りだしたときは、「じゃあ、またあした遊ぼうね」って窓から手を振ったものだった。ちょっと胸キュン。
  
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 時間が少しあり、駅のそばの静かな大巧寺というお寺を散策。1時間半ほどでバイトの病院に到着、いきなり日常の中に戻った。
  
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 でもねえ、・・・いくらお国の政策って言ったって、40分のマッサージとお土産付きで1泊1万円余りの割引に5000円の地域共通クーポン。これでいいんでしょうかね。何とはなしに引っ掛かります・・・と、小さな声で。

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